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社長ブログ

  • チーム育成

「自分一人でやった方が早い」は大きな勘違い

2026/01/20

皆さん、こんにちは。
フューチャーブレーン代表取締役の佐藤剛と申します。

現場でしばしば次のような考え方が根付いていると感じることがあります。
「自分一人でやった方が早いんで、早かったんで」

この言葉、言った本人は“仕事が早い自分”を誇っているつもりかもしれません。
けれど、会社組織や店舗運営のようなチームで成果を出す仕事においては、これはかなり危険なサインです。なぜならこの思考は、放っておくと独断・暴走・分断を生み、最終的にチームを壊します。
今日は、その“本質”まで踏み込んでお話します。


1. 「一人でやった方が早い」は“短距離走”の発想
確かに、目の前の作業だけなら一人の方が早いことはあります。
でも店舗運営は、短距離走ではなくリレーです。
• 今日は自分が速くても、明日は休む日がある
• 忙しい日は、同時多発でトラブルが起きる
• 伸びる店は「再現できる仕組み」を持っている
つまり店舗で勝つのは、“自分が早い人”ではなく、“チームを早くする人”です。


2. 一人判断・独断が生む「5つの危険」
「一人でやる」が習慣化すると、必ず副作用が出ます。

① 判断の精度が落ちる(盲点が増える)
自分の経験・感覚だけで決めると視野が狭くなります。チームの強さは「複数視点の集合知」です。
*集合知とは・・・多くの人々の知識や経験を結集し新しいアイデアや解決策を生み出すこと

② 仕組みが育たない(属人化する)
“その人がいる時だけ回る店”になります。これはチームではなく個人依存の危うい状態です。

③ 後輩が育たない(育成放棄になる)
本人は「手間を減らしたい」だけでも、結果は同じ。教える機会が消え、後輩はいつまでもできるようになりません。そしてさらに本人が忙しくなる。負のループです。

④ 空気が悪くなる(心理的安全性が壊れる)
「どうせ私たちは邪魔なんだ」「聞くと嫌がられる」―周りはこう感じます。
すると報連相が減り、ミスは表に出ず、チームは静かに崩れます

⑤ 信頼が減る(結果的に成果が落ちる)
独断は“速さ”ではなく“分断”を生みます。分断したチームは、最終的に数字も落ちます。

3. この問題の本質は「評価軸」にある
ここが一番大事です。
「一人でやった方が早い」と言う人の心の中には、無意識にこれがあります。
① 自分はできている
② 他人は遅い
③ 自分の方が正しい
④ だから自分がやるべき
つまり、人を“評価”している状態です。
そして評価が始まった瞬間、チームには“上下”が生まれます。

少し賢い人ほど、ここにハマりやすい。なぜなら「自分の正しさ」を証明できてしまうからです。
でも、チーム運営に“評価”は必要ありません。
必要なのは承認と役割です。

4. フューチャーブレーンが目指す「理想のチーム」
私たちフューチャーブレーンの方向性は、こういうチームです。

■ 理想のチームの特徴
• 一人の正解より、チームの最適解を選ぶ
• 誰かのミスを責めるより、再発しない仕組みにする
• ”教えること”が“仕事”として設計されている
• 報連相が増えるほど強くなる
• 感動サービスが“個人技”ではなく“文化”になっている

つまり、「すごい一人(ひと)がいる店」ではなく、“誰が入っても一定以上の感動が出せる店”です。
それが、私たちが作りたい会社です。そしてそれが、お客様の安心と信頼に直結します。

5. 「評価軸」をなくす方法(現場で使える3ステップ)
では、どうやって“評価する癖”を止めるのか。
新入社員でもできる形に落とします。

ステップ①:評価を“事実”に戻す
×「あの人は使えない」
○「この作業は3分かかっている(事実)」
→評価は感情を荒らします。事実は改善を生みます

ステップ②:「人」ではなく「仕組み」を見る
×「遅い人がいるから回らない」
○「手順が分かりづらい/教え方が統一されていない」
→“人の能力”に原因を置くと対立が起きます。
→“仕組み”に原因を置くと協力が生まれます。

ステップ③:問いを変える(最強の一言)
評価が出そうになったら、この質問に切り替えてください。
「私がこの店をもっと強くなる(役に立つ)ために、いま何を共有したらいいかな?」
このお店全体のことについての一言が出るスタッフが増えるほど、店は強くなります。

6. 暴走する人を生まないチームにするために
仕事に慣れて、少しできるようになると、誰でも一度は“自分流”が強くなります。
大事なのは、そこで「個人の正しさ」に行かないこと。

チームとして、次を徹底します。
① 判断は共有する(独断しない)
② 早さより再現性(仕組み化)
③ “できる人”ほど後輩に教える(育成が役割)
④ 評価より承認(人を測らない)

これができると、店はこう変わります。
「私がいなくても回る」ではなく、「私がいるとみんなが育つ」に変わる
これが本当の意味でのリーダーです。

◆一人の速さ(目先の要領)より、チームの強さへ
「自分一人でやった方が早い」それは、目の前の“作業”の話です。
私たちが向き合うのは、作業ではなく、チームで感動サービスをつくる文化です。
だからこそ、私たちはこうありたい。

①評価ではなく承認(相手を受け止め赦すこと)
②独断ではなく共有
③個人技ではなく仕組み
④目先の速さではなく再現性

※『チームの勝ち方』をみんなで選びましょう。その先に、お客様の感動と、私たち自身の成長が必ずあります。

どうしたら今日伝えたことを”いつも意識し続けられるのか”。自分自身で考えてみてくださいね♪
考えた上で、分からないことはそのままにせず先輩に質問してくださいね♪

株式会社フューチャーブレーン
代表取締役社長
佐藤 剛