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社長ブログ

  • 人材育成

チームは振り子

2025/10/22

皆さんこんにちは。佐藤剛です。

今日は「チームは振り子」というテーマでお話ししたいと思います。

■ チームは振り子のように揺れる

会社はチームで成り立っています。そしてそのチームは、まるで振り子のような存在です。上に立つ先輩が少し揺れただけで、その揺れは下にいけばいくほど大きくなり、後輩たちの心を揺さぶり、迷わせます。

例えば、リーダーが方針に迷い、言うことが日によって変わると、後輩は「どれが正しいのか?」と不安になり、迷走します。たとえ本人は小さな揺れと思っていても、下にいくほどその振れ幅は大きくなり、後輩は自信をなくし、時には振り回されてしまうのです。

■ 上に行けば行くほど「相談」が増えるのが理想

1年経つと誰しも自分の下に後輩が入ってきます。後輩ができ自分が先輩となった時、求められるのは「ぶれないこと」ですが、人間ですから迷いは必ずあります。大事なのは迷わないことではなく、迷ったときに確認や相談を増やすことです。

しかも、相談は「大きなこと」だけではありません。
むしろ「小さな相談」を増やすことが重要です。
・この伝え方で大丈夫かな?
・後輩への声かけはこうで良いかな?
・お客様への一言この表現で刺さるだろうか?

そうした小さな確認を重ねることで、方向性のズレを最小限に抑えられます。上に立つ者ほど「小さな相談を軽視しない」姿勢が求められるのです。

■ 後輩は先輩を映す鏡

後輩は先輩を見ています。あなたが相談を重ねている姿勢を見せれば、後輩も自然と相談しやすくなります。逆に、あなたが一人で抱え込み苦しみ独断で進めていると、後輩は「相談しなくていいんだ」と誤解し抱え込み、結果的に孤立や失敗を繰り返してしまいます。

つまり、「相談文化」は先輩たちの姿勢が作っていくものです。

■ チームの安定は「先輩陣の相談力」にかかっている

ひとつ注意しておきたいのは、良いチームをつくるためには、リーダーや店長が完璧である必要はないということです。

後輩は、まるで先輩がはじめからすごい人であるかのように思い完璧でないと批判的に感じたりする場合も多いようですが、あなたの先輩も、あなたのように下積みがあって今先輩をやっています。

むしろ「完璧じゃないからこそ、相談する」という謙虚な姿勢が、チームに安心感を与えるのです。先輩が相談する姿を直接見て、「自分も完璧ではなくて良いんだ」ということにつながり、後輩たちの「なんでも自分でできるようになんなくては!先輩に迷惑をかけてしまう!」といった完璧主義が無くなり心を軽く仕事に取り組めるようになります。

店長・リーダーをはじめ先輩陣が、小さな相談ができる謙虚な姿勢と態度こそが最強のチーム力に繋がるということです。

「相談が増える=弱さ」ではありません。
「相談が増える=チームを守る強さ」なのです。

皆さんにはぜひ、日々の小さな確認や相談を惜しまない姿勢を持っていただきたいと思います。そうすれば、後輩も安心し、チーム全体が安定し、成長していけるでしょう。

株式会社フューチャーブレーン
代表取締役社長
佐藤 剛